鶴橋界隈
■概 要
国際都市大阪を象徴するスポットのひとつ。
天王寺区・東成区・生野区をまたぎ、
7つの市場や商店街からなる大規模な市場で、
巨大なアーケードの下には
生鮮食品店や乾物など日本の食料品はもちろんのこと
韓国食材・衣料品など専門店がひしめきあっています。
■どんな市場!?ってよく聞かれます
「焼き肉の香ばしいかおりやキムチのかおりが
広範囲にわたって漂っている」ことから、
環境省が選ぶ「かおり百選」に選ばれた鶴橋駅周辺。
韓国の味覚を楽しめる街として知られていますが、
それもここ20年ほどの傾向。
鶴橋市場のルーツは戦後、
露天商で賑わった闇市にあります。
戦後の混乱のなか、
三重県の伊勢湾で水揚げされた鮮魚が集まり
活気を見せた鶴橋の街。
近鉄では、なんと昭和38年から現在に至るまで、
魚介を運ぶための専用列車「鮮魚列車」を
走らせているというから驚きです。
鮮魚列車は、日曜・祝日を除く毎朝、
伊勢の宇治山田駅を出発、
奈良や大阪の主要な駅を経由、
鶴橋駅には9時前に到着。
現在、関西の私鉄の中で鮮魚列車を、
運転しているのは、近鉄だけです。
そんな鶴橋駅を中心に、
東成区、生野区、天王寺区の3区に跨った
甲子園球場の2個分ほどの面積に、
現在もおよそ800軒の商店が軒を連ね、
入り組んだ道が広がる鶴橋の商店街。
地元大阪はもとより近畿地方全域から人が訪れ、
そこで扱われているさまざまな食材は、
プロが買いに来る市場として、
そのこだわりの質の高さが評価されています。
塩干物、鮮魚 をはじめとして、
野菜、調味料、お菓子、
そして洋服やファッション雑貨まで、
扱う品物の豊富さから
「デパートを倒したような」
とも評されました。
市場らしい寿司屋や飲み屋もあって、
一杯傾ける楽しみも見つかります。
年末は、正月の買い出しに訪れる人でいっぱいに、
ふだんも午前中はプロの方、
午後は一般の方を中心に賑わっています。
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